Quintessence / Quincy Jones

Quintessence (Reis) (Rstr) (Dig)

Quintessence (Reis) (Rstr) (Dig)

 Quincy Jonesがキャリアの初期に残したジャズアルバム。
 タイトル曲「Quintessence」は美しいバラード。Phil Woodsのアルトがひたすらに美しい。
 「Robot Portrait」は彼らしいゴージャスなビッグバンドサウンド。Call & Responseが徹底されていてニヤリの曲。
 「Little Karen」はタイトルどおりのチャーミングな曲。ダイナミクスの妙。これも王道のサウンドだ。
 「Straight,No Chaser」はThelonious MonkのFブルース。こういうブルースをビッグバンドでやるとソロ回し合戦になりがちだが、ここはみっちりとアレンジしている。この辺は好みの分かれるところだろうなあ。
 「Hard Sock Dance」もブルース。こちらはいかにもビッグバンドらしい聴きやすく粋なメロディ。同じブルースでもStraight No Chaserとのメロディの違いが際だっていて面白い。
 「Invitation」はラテン風味。ジャングルサウンドとでもいおうか、パーカッションが効いている。ソロはPhil Woodsの独壇場。いい仕事をしている。
 余談だが「Quintessence」とは「真髄」とかそういうたぐいの意味らしい。もちろんQuincy+Essenceのダジャレも兼ねてのタイトルだろう。