匍匐前進

 午前中は昨日の調べものの続き。調べたところ、昨日の日記に書いた疑問の答えは、結局「決まった方法はなし」が正解だった。方法がないなら、こちらで何か方法を考えるしかない。というわけで、それなりの理屈を考えて対処して計算する。一晩悩んだわりに、出てきた結果は、ほとんど計算前と変化がなかった。まあ、この計算条件では、このパラメーターを変えても計算結果に影響がない、ということがわかっただけでも収穫か。匍匐前進のような理解の進み方だが、まあ仕方がないな。

 午後は別件の資料作成。十年以上も続いている、とある地域の業務について、我が社が今までどの年に何を検討してきたのかを一覧にする資料づくり。役所は大体二年サイクルで人が入れ替わる。だから、長いスパンの仕事になると、何年も継続して業務を受注している我々民間業者の方が過去からの経緯をよく知っているのだ。ところがそれにも限度がある。十年前だと僕もこの会社に居ないばかりか、当時を知る関係者も支社内にほとんどいない状況。ここ数年の不景気で民間社員の入れ替わりは激しいが、うちも例外ではない。そんなわけで、途中の経緯にもどうしてもよくわからないことが多い。結果、どの箇所について、道路設計がどの段階まで進んでいるのかがとても把握しづらい状況なのだ。国の仕事ならこういうことはまずないんだが、県や市だとこういうことがままあるのだ。
 それでもがんばって大阪の同僚と連絡しつつ資料を作る。会社に残っているいちばん古い報告書は、平成四年のものだった。B4版で青焼きに印刷されている。手書きじゃないだけマシだな。