Playboy誌にマイルス特集

 マイルス生誕80周年ということで、Playboy誌にマイルス特集。下手なジャズ専門誌よりもよっぽど充実した特集になっている。
 名盤の紹介や、モンクとのいわゆる「ケンカセッション」の内幕、ウィントン・マルサリスとの確執のエピソード、アルバムBitches Brewに関する評論など、通常プレイボーイ誌を読む層がおよそついていけるとは思えない内容。
 貴重な写真も多く、「死刑台のエレベーター」のヒロイン、ジャンヌ・モローがマイルスのトランペットに(およそ音が出ないような吹き方で)息を吹き込んで、音を出そうとしている写真が面白い。確かマイルスの自叙伝には、二人が恋中になったとあったと思うが、それもありかな、と思える写真だった。
 後半には日野皓正氏へのインタビュー。70〜80年代に引退状態にあったマイルスを訪ねたエピソードが面白い。