アメセルを吹く

 一日バンド練習。午前・午後と練習したのだが、午後は、テナーのM君が所有しているアメセル・マーク6を借りて吹いてみる。

 アメセルとは、フランスのセルマー社によるサックスのうち、アメリカで作られたサックスを指す。当時、セルマーはフランスとアメリカに工場があり、フランスで出来た部品をアメリカで組み立てたのが通称アメセルと呼ばれている種類のサックスだ。今から40年くらい前のモデルで、ジャズの黄金期と重なり、とても評判の良い機種。ビンテージもの、と考えてもらってかまわない。ちなみにマーク6とはサックスのバージョン名。僕が持っているサックスはスーパーアクション80というモデルで、マーク6の二つあとの新しいモデルになる。名前のとおり1980年代に発売された。

 で、肝心のアメセルの感想はというと、一般的に言われているアメセルの良さとは違う気がした。ヌケきってはいて吹きやすくはあるのだが、全体に音の厚みが薄いかな。ただ、制作年代から考えてとても状態が良いサックスであることに変わりはない。
 まあビンテージものだけに、中には状態が必ずしもベストではないものもある。今回吹かせてもらったのはそういう楽器だったのだろう。

 自分の楽器をきちんとメンテしないといかんなあ。。