High Life / Wayne Shorter

 94年の作品。Wayne Shorterは、CBS時代は寡作ながらオリジナルの世界のアルバムをたくさん発表してきていたが、Verveに移籍したこの作品あたりからは、よくも悪くも一演奏者としての姿をより明確にしてきているように思う。こんなアルバムを作ろう、みたいなところにあまり関心はないのではないだろうか。
 本作は確かMarcus Millerと組んだアルバム。サウンドMarcus Millerの色合いが強く、Shorterは楽曲素材提供とソリストとしての参加、という趣き。
 もっとも、楽曲に大きな個性はなく、個別の楽曲についていろいろ言及するよりも、トータルのアルバムとして楽しむ感じ。Shorterのソロは一級品なので、ひたすらShorterの演奏を聞くべし、のアルバムと思う。まあ好みは分かれることだろう。

High Life

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