商品力

 会社行事で、仕事の中身について話し合い。

 同年代同士で会社の「商品力」について意見を交換し合う、という趣向だった。商品といっても会社によって色々だろうが、僕が勤めている会社でいう商品とは、土木設計の検討成果であり、商品力とはそれが他社に勝ちうる品質あるいは値段なのか、ということになる。

 僕は、商品力はそれを生み出す技術者の力だと思っている。商品力を向上させるには、技術者の力を向上させる必要がある。技術者の力を向上させるには、個々人では自分で勉強したり、ミスがないように自己マネジメントしたりといったことを心がけることになる。組織として技術者の力を向上させるには、技術者が最大の力を発揮できるように組織を変革することが必要となる。

 結局商品力を上げるために何をすればいいかというと、個人は個人の力が最大になるように努める。組織は、技術者が最大の力を発揮できるように、邪魔になることを排除すれば良いことになる。
 邪魔になるものとは、技術者が商品を生み出すために費やす時間を阻害するものだ。商品を生むためのもの以外の会議であったり、雑務であったり、よくわからない社内折衝であったり。

 まだ考えが足りないが、今回「商品力」で話し合いしろ、と言われたときに自分が最初に思ったのはそうしたことがらだった。