●Live at the Village Vanguard / Thad Jones Mel Lewis Orchestra
 未聴の有名盤。ライナーノーツによると1968年4月28日の録音だから、まだフュージョン旋風吹き荒れる前の録音なわけだ。この時代は誰もがショーターやハンコックみたいな、あるいはアルバート・アイラーみたいな演奏をしていたようなイメージも無くはないが、実態はこうした熱い「ど」ジャズが日夜演奏されていたのだろう。
 メンバーが豪華。ジョー・ファレルやペッパー・アダムスが気になるところ。エディ・ダニエルズはこの時代からいるんだ。息が長いなあ。

●Boss Horn / Blue Mitchell
 ブルー・ミッチェルによるブルーノート盤。五菅編成でゴージャス感が面白い。メンバーを見ると、ホレス・シルヴァーバンドでの盟友であるジュニア・クックが参加している。あれ、ペッパー・アダムスはここでも参加。「ソロも取れるバリサク奏者」は貴重だったんだろうなあ。
 特に注目はチック・コリア参加の後半。オリジナル「Tones For Joan's Bones」「Straight Up And Down」を演奏。ソロが非凡。
 録音は1966年11月とのこと。チックはマイルスバンド参加前というわけだ。