CD購入

Mulligan Meets Hodges

 HMVにてCDを購入。地味ながらも古典ばかり三作。

 バリトン奏者のジェリー・マリガンとエリントン楽団でおなじみジョニー・ホッジスの共演盤。購入前の想像と期待どおり、品の良いアンサンブルと質の高いソロで満足。
 マリガンはビバップ系ソロ。これに対して、ホッジスはもう少しスタイルの古い、ベニー・カーターに通じるスィング系のスタイルによるソロ。どちらも素晴らしい。曲はお互いのオリジナルを演奏。とても聴きやすい良盤。

  • Long Yellow Road / Toshiko Akiyoshi - Lew Tabackin Big Band

 穐吉敏子の代表的なアルバム。タイトル曲は満州生まれの彼女の幼い日の思い出と、一人米国で暮らす彼女の生き様を重ねた佳作。
 演奏されている曲はすべて穐吉のオリジナルなのだが、日本人らしい少しメロウなものが多かった。また、日本の民謡をテーマにしたものもあり。アレンジは、ハーモニーとしては比較的素直な印象。専門のアレンジャーにありがちな凝ったものではなくて、あくまでソロのための素材というところだろうか。彼女はもともとミンガスとも共演したビバッパーなので、それは当然といえば当然。ただしリズムやメロディは演奏テクニック的にもとてもシビアで、これを破綻なく演奏するのはバンドとしてとても大変だったことだろう。

 あまり買ったことのないボーカルアルバムを久しぶりに購入。ジャズファンとして恥ずかしながらエラはほとんど聴いたことがなかったのだが、顔に似合わず(←失礼!)キュートな声で驚いた。
 アルバムとしてはライブ盤としての盛り上がりが素晴らしい。「Mack The Knife」「How High the Moon」が有名だが、特に「How High the Moon」のスキャットには驚かされた。この一曲だけで名声の殿堂間違いなしだ。もちろん他の曲も最高。伴奏のPaul Smith Quartetも素晴らしい。まだ未聴の方には強くお薦め。ジャズの楽しさが味わえます。