オアシス21で演奏する

 朝から栄の「オアシス21」という施設へ向かう。バスターミナルと商業施設、イベント広場が一体になった空間なんだが、ここでガラスクリーニング業界(そんな業界があるんだ)の、ガラス拭きの腕前を競う全国大会が開かれる。その「にぎやかし」にビッグバンドで出演。30分程度の演奏だったが、合わせて人前でってのは面白いもの。
 演奏したのは「How High the Moon」「When Sunny Gets Blue」の二曲のボーカルスタンダード曲のほかは、現代ビッグバンドによるモダンなオリジナル曲。

 演奏終了後、栄をぶらつく。CDもゲット。最初の三枚は、以前カセットで持っていたものの買い直し。

 いわずと知れた大名盤。タイトル曲は思いのほかおとなしい。あとの3曲のアレンジが秀逸。特にEverytime We Say Goodbyeはコルトレーンの音色と相まって、泣ける。

 「ニカの夢」が有名なブルーノートの名盤。ニカに限らずすべての曲がセンスの良いアレンジの中で繰り広げられる。小気味よいソロと気持ちの良いオリジナル。そしてブルースのフィーリングとスゥイング。正にハードバップ万歳のアルバムだ。

 大学への入学当初、はじめの学園祭でこのアルバムの「I'll Remember April」のアレンジで演奏した。それから十数年。当時もわからなかったが、今聞いてもコニッツのソロは奇っ怪でよくわからない。

 これは再発とかではなくて、最新のアルバム。稀代の名人二人によるデュオアルバムだ。聞く前から絶対に相性がいいだろうと思ったが、予想通りの心地よい世界が広がった。末永く愛聴に耐えるアルバムになりそうだ。