The Thelonious Monk Orchestra At Town Hall

 モンクのオーケストラ作品。トランペット2人、トロンボーン1人、チューバ1人、アルト・テナー・バリトンが一人ずつという管楽器陣に、モンクのピアノとベース・ドラムというスモールオーケストラ編成。モンクは40年代は不遇で、50年代後半から急激に脚光を浴びたんだそうで、そうした「遅れてきたスター」のモンクの曲が、1959年のこの時点でオーケストラ編成としてアレンジされ、披露されているのが興味深い。
 ソリストも充実していて、モンクはもちろんのこと、トランペットにDonald Byrd、アルトにPhil WoodsバリトンはPepper Adams、テナーはもちろんCharlie Rouseということで期待を裏切らない品質になっている。
 アレンジの出来としてはオーソドックスなのだろうけども、モンクの素晴らしい素材を大編成で演奏する、それだけで魅力的なのは確か。特にLittle Rootie Tootieのモンクのソロをホーンで再現したアンサンブル部分が楽しくて大好きなアルバム。

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