Pops Greatest Hits / Sarah Vaughan

ラヴァーズ・コンチェルト ?ポップス・オン・サラ・ヴォーン

　Sarah Vaughanのボーカルのすばらしさは今さら言及するまでもないところ。このアルバムは、いわゆるポピュラーソングを歌ったSarahのベスト盤。ジャズのスリルからは遠いが、Sarahの歌の上手さが満喫できるベストだと思う。
　どのトラックがベストとは決めがたい。何しろべらぼうに上手い人なので、要するに何を歌ってもいい。いいんだが、特に＜A Lover's Concerto＞あたりは原曲の良さも手伝って何度も聞きたくなるところ。この辺は好みによるかな。

　本アルバムが単なるポップス集に終わらず、ジャズアルバムとして成立しているのはひとえにSarahのボーカルあってのところ。ともあれ、ポピュラーミュージックの素晴らしさを満喫できるベスト盤。いい音楽はジャンルを問わないことがよくわかる。