プロポーザルで憤る

 最近は仕事を受注するための方式として、入札ではなくてプロポーザル方式が多い。会社として参加表明し、技術提案書を書いて、見積もりを作って、ヒアリングに臨む。公共事業が減らされる中で競争は激化し、なかなか受注に至らないのが現状だ。また、制度は毎年のようにいじくられ、そのたびに対応も苦慮している。

 そんな中、先日応募した某所のプロポーザルの話。書類が受理されたむね連絡があり、次はヒアリングだと日程を空けていた。日程は、事前の書類では某日とその翌日のどこかの時間という具合に想定されており、後日連絡される、ということになっていた。ところがいよいよ来週だ、というときになってもヒアリングの連絡が来ない。僕のほかに、その役所に別件で応募していた他の社員にも連絡がない、という話になり、夕方問い合わせた。
 すると、書類審査の結果ヒアリングすると決めた業者にだけ連絡を入れ、ヒアリングしないと決めた業者には、連絡をしていない、ということだった。要するに僕の書類は受理されたが、書類審査で落ちていたのだ。そしてそのことがこちらに連絡されていなかったわけだ。

 ここでカチンときた。ふざけるな、と言いたい。審査の結果落ちたのは自分の技術の至らないところだから仕方がない。しかし、落選の連絡すら入れないとは何様のつもりだ。こちらは安くない経費、時間、人材をかけ、夜遅くまで無い知恵を絞って提案書を書いているのだ。ヒアリングのために日程も調整して空けていた。「残念でしたが、また応募してください」程度の連絡を入れるのが最低限の礼儀というものではないだろうか。100社も応募しているわけではない。せいぜい十社程度だ。過大な要求だろうか?

 こんな技術者をバカにした態度で、偉そうに審査などするな、と憤りを感じた。事務対応としても、業者から問い合わせが来るわけだから面倒くさいだろうに。
 以前からここの役所は、他の役所が技術競争で選定のところを利益の出ない価格競争で入札させたり、業務終了後に付けられる業務得点が他の役所に比べて低かったり、自分たちは業務表彰をほとんど出さない割に応募要件に業務表彰を入れたりと、民間技術者軽視の傾向が見られるが、ついに礼節まで欠いたか、という気持ちで本当にうんざりした。

 ぐちっぽい投稿で申し訳ない。まあそんなときもあります。