湖東へ

湖東の風景


 仕事で滋賀県東部へ。湖東と呼ばれる地域で、飛鳥時代のいにしえから渡来人が住み着いてきたところだ。

 近くには「湖東三山」と呼ばれる古寺があり、そのうちの一つは「百済寺」と書く。もちろん朝鮮半島に存在した国のことで、教科書でしか知らない単語がここで現役として息づいていることに奇妙に感動に似た感慨すらいだく。ただし縁あって「くだらじ」ではなく、今では「ひゃくざいじ」と読むそうだ。

 また、金剛輪寺と呼ばれる寺にはまだ青くはあるが見事な紅葉の参道が山門まで続いていた。紅葉の頃はさぞ見事な眺めだろうと今から嘆息せずに入られなかった。

 そんな湖東地域の一角、とある貯水池ダムの上から湖東地域を望む。秋晴れの中、しばし仕事を忘れて絶景に見入る。