ある一日
午前は某事務所の発表資料作成。全国に配信されるので、見やすいものを作りたい。パワーポイント職人と化す。
発表資料作成はほとんど作業に近いので、できればアルバイトさんにお願いしたいとも思うんだが、よく考えるとやっぱり無理だと思う。なぜなら発表資料作りは、「事業をアピールする」という目的があるからだ。
これは、「事業が何か」を知らない人にはできない、専門的作業なわけだ。
もちろん、「事業が何か」を伝えさえすればいいので、それ以上の装飾や見栄えの効果などはアルバイトさんにお任せすることが可能だ。僕はついそうした「見栄え」に凝って自分でどんどん作ってしまう癖があるから、ちょっと自制しないといけない。入社10年めだしなあ。
などと考えつつ黙々とパワーポイント職人する。
午後は依頼する仕事のための資料作成や、プロポーザルの原稿作成。人にものを依頼するのにも技術は必要だ。的確な指示資料が正確な成果を生むことになる。それに相手にも気持ちよく作業してもらいたいし。汚い資料で作業を依頼されるのは気分のいいもんじゃないから。
かといって時間をかけすぎるのも問題。
プロポーザル原稿作成は、アイデア捻出。限られた時間で提案を考える。プロポーザルの配点はガチンコ勝負の部分が大きいので(残りの部分はこれまでの実績や保有資格や手持ち業務量が点数になる)、チャンスはある、と無い知恵を絞る。うろうろしたり、飴を舐めたり、お茶を飲んだり、資料を見たりしてぼちぼちアウトラインを埋めていく。売れない作家の気分。
その他雑用。上司の気まぐれに付き合ったりとか。午後10時半退社。