障害者自立支援法案

自立支援法案が参院通過 障害者に利用負担求める

 体にごくごく軽い障害を持っている身としては、あまり心地よいニュースではない。例外規定はあるものの、人工透析や障害児にも一割の医療費「応分負担」を求めるものだそうで。。。

 僕のようなごく軽い身体の障害でさえ、日常生活には支障が出る。また、障害を持っていることそのものが、精神衛生上相当なストレスになる。僕も若い頃はかなりつらかった。つい「障害を持っているからものごとが上手くいかないんだ」と考えてしまうのだ。今はそんな声に悩まされることはほとんど無くなったが、それでも気分が落ち込んだとき、そうした精神面の暗い影が首をもたげてくるのを感じて、あわてて心の中でかき消す。障害を持つというのは程度の差こそあれ、そうした現実があり、障害者はおのおのでそれら現実に向かい合って、ときには絶望感にさいなまれながらもほとんどは前向きに生きている。
 日常生活でそのような健常者なら感じることのない感情と常に戦っている人たちに対して、その上に政府が応分の負担を課すとは、あまりにむごいのではないか。そう感じてならない。

 こういうことのためなら少々税金が上がってもいいから国民全員で負担した方が、社会全体のためなんじゃないか、と思うのは身勝手で甘いのだろうか。政府の財政よりも国民の幸福の方が大事だと思うんだが。